復元 薩摩切子
秀逸品
薩摩切子
こう もり もん ふな がた ばち
蝙蝠紋船形鉢
(復元品)

正面に翼を広げた蝙蝠を、後方には巴紋を配した大型の船形鉢。
蝙蝠の羽の部分は被せガラスを全部削り取り、
胴の部分は凸レンズ状に研磨され
色ガラスが美しいグラデーションをみせている。
船を表現する意匠として、底面から後方の巴文に向かって
透明ガラスの帯がみられる。
蝙蝠は中国では音が「福」に通じることから
古来、吉祥文として工芸品に用いられてきた。
薩摩藩で、このような大陸の意匠が用いられた背景として
琉球との密接なつながりがある。
当時の琉球は中国清朝の文化から多大な影響を受けており
美術工芸品に中国の意匠が多用されていた。
そして琉球を政治・経済的に支配していた薩摩藩では
多くの琉球の職人を働かせていたのである。
この器の用途については一説に盃洗い(盃をすすぐ器)とする
見かたもあるが判然としない。

船形鉢
Design
Size 170/130Φ×110H
Prize ¥945,000